植物の日長反応
 
   植物には長日性植物と短日性植物、そのどちらでもない中日性植物があります。
暗期の長さ(夜)がある一定の時間より短くなるような光周期(夜と昼)の条件下で、花芽形成が起たり、それが促進される植物を
長日性植物という。暗期の長さ(夜)が充分に短ければ、明期の長さ(昼)は関係ない。一般的に自然界では日が長くなると花芽
をつける植物。ホウレンソウ、レタス、カーネーション、グラジオラス、キキョウ、マツヨイグサなどがあります。
 
一方、反対に暗期の長さ(夜)がある一定の時間より長くなるような光周期(夜と昼)の条件下で、花芽形成が起たり、それが
促進される植物を短日性植物という。明期が暗期の時間より短いだけでは効果が無く、一定以上の暗期が必要である。
一般的に自然界では日が短くなると花芽をつける植物。イチゴ、エダマメ、シソ、コスモス、アサガオ、などがあります。
菊は日照時間が短くなると花芽を形成し、やがて蕾となり開花するという性質がある。その性質を利用して花芽が形成される
前に人工的に光をあてることにより、花芽の形成と開花時期を遅らせる方法が電照菊である。秋に咲く菊の開花を数ヶ月
遅らせて端境期に出荷する場合が多い。
光周期(夜と昼)があれば、明期や暗期の長さに関係なく花芽をつける中日性植物にはトマト、ナス、バラ、スイセン、チュー
リップなどがあります。